読み方 :あーるえふぴー
英語正式表記 :Request for Proposal

RFPとは

Request for Proposal(提案依頼書)の略。システム構築の発注先候補となるITベンダーに、具体的なシステム提案を行うよう要求すること、またはその調達要件などを取りまとめたシステム仕様書のこと。ITベンダー側はRFPに基づいてシステム設計を行って提案書を作成し、ユーザー企業に提出する。ユーザー企業はその提案書を評価して、ITベンダーの決定や契約の締結などを行う。

かつての情報システム業界では、口頭による曖昧な依頼をもとに、発注先のITベンダーが具体的なシステムを提案するケースがあり、ピントのずれた提案が集まったり、予算のオーバーや納期の遅れ、納品されたシステムの使い勝手が悪かったりと、満足のいく成果が得られないことが多々あった。そこで、こうした混乱を未然に防ぐために、どんな提案をしてもらいたいかを、あらかじめ文書として提示する「RFP(提案依頼書)」の必要性が理解されるようになった。

RFPには決まった書式や形式はないが、作成時に押さえておくべきポイントには以下のようなものがある。
(1)システム導入の目的を明確にする
(2)予算とスケジュールを明確にする
(3)プロジェクト執行責任者を明確にする
(4)要求事項をすべて網羅する
(5)誤解を与えかねない曖昧な表現は避ける

発注者であるユーザー企業が「分かりやすく」「正確な」RFPを作成すれば、結果的に「期待する提案」を受け取れる確率が高くなるといわれているため、RFP作成に力を入れる企業が増えてきている。

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