読み方 :じおめでぃあ
ジオメディアとは
「ジオグラフィック(Geographical)+メディア(Media)」の造語で、地理的な情報を扱うメディアの総称。ジオメディアは、「そのとき」「その場所」「その状況」に応じた情報を受け取ったり伝えたりすることができるのが特長。利用者は今、自分がいる場所にふさわしい有益な情報を簡単に入手でき、事業者はピンポイントで広告を配信できるなど、新たなビジネスチャンスにつながるものと期待されている。
ジオメディアが注目されるようになったのは、米国のSNS用アプリ「foursquare」「Gowalla」から。日本の「コロニーな生活☆PLUS」や「ケータイ国盗り合戦」など、「位置ゲー」と呼ばれるゲームもジオメディアといえる。いずれも携帯電話やスマートフォンのGPS(全地球測位システム)機能を利用し、ある場所にチェックインしてバッチやアイテムを集めるというパターンが多い。通常のアプリケーションより現実世界との結び付きが強いという特長があり、SNSやゲームなど多種多様なサービスで活用されている。
日本では2008年から、無料の勉強会・交流会「ジオメディアサミット」が開催されている。当初は位置情報関連の技術が好きな人が集まるフェス的な特性があったが、2010年ごろから状況が一変し、多くの企業や技術者が集まるようになった。屋内測位やGeoHex、オープンソースGIS、空間情報DB、ARなど技術的な進化に伴い、新たなサービスの形態が生まれてくるものと期待されている。