読み方 :しすてむでー

systemdとは

システム管理デーモン、ライブラリおよびユーティリティの一式であり、管理および設定における中心的プラットフォームとしてLinuxコンピュータオペレーティングシステム用に設計されている。

簡単にいうと、Linuxの起動は以下の4段階となる。
(1)電源投入によりBIOSが起動する
(2)BIOSからブートローダーが呼び出される
(3)ブートローダーがLinuxカーネルを起動する
(4)Linuxカーネルがinitプロセス(PID 1)を起動する

SystemdはこうしたLinuxの起動処理やシステム管理を行うもので、従来のinit/Upstartと比較すると、非常に高速なシステム起動・終了や、さまざまなシステム管理機能を備えている。その反面、その仕組みや管理方法は従来のinit/Upstartとは大きく異なり、init/Upstartに慣れ親しんだ人ほど習熟に時間を要するという指摘もある。

SystemdはLennart PoetteringとKay Sieversを中心に開発され、2010年3月に最初のリリースが行われたのち、2011年にリリースされたFedora15に初めて搭載された。ちなみにこの名称は、状況に迅速に適応し、問題を即興で解決する個人の能力を意味する「システムD」という言葉に因んでネーミングされたといわれている。

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